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月・金星・木星(2012年3月25~27日)

2012年3月25日~27日、月、金星、木星、昴(プレアデス星団)が夕方の西の空に並びます。以下、ステラナビゲータ Ver.6.1 で表示した画面のキャプチャです。

まず、日本。

東京(新宿)の位置:東経139度42分、北緯35度41分

東京の夕方6時(日没)の西の空を25日、26日、27日と並べると、

東京、2012/03/25 18:00 (JST)

3月25日の夕方、上から順に昴、金星、木星、細い月が点々と並びます。ただし、昴がわかるようになるのは暗くなる7時ころでしょう。

東京、2012/03/26 18:00 (JST)

3月26日は月が金星と木星の間にはいって目立つでしょう。

東京、2012/03/27 18:00 (JST)

となります。比べると、月が日毎に上の方に移動していくのがわかります。3月20日が春分なので、太陽が沈むのはほぼ真西、18時と考えて差し支えありません。

並びがきれいな3月26日の19時では

東京、2012/03/26 19:00 (JST)

3月27日には月が昴の近くになります。双眼鏡なら同一視野に入るかもしれません(双眼鏡の視野の広さによる)。

いずれの日も高度が高いので、空が真っ暗になった夜7時~7時半くらいが見頃になるでしょう。それくらいの時刻になれば、金星の上のプレアデス星団(すばる)も確認できるようになるはずです。金星はマイナス4.3等ほどになっていて、まさに宵の明星、一番星です。

東京、2012/03/26 19:00 (JST)。火星

同じ頃、東の空では、しし座にいる火星が登ってきています。3月5日に衝で地球に接近したばかりなので、明るく、赤く輝いています。

東京、2012/03/26 19:00 (JST)、星座早見

 

さて、南半球で日本と経度が近いオーストラリアのシドニーでは、天気、見晴らしがよければ見ることができそうです。

シドニーの位置:東経151度12分、南緯33度54分

東京と同じく、太陽が(ほぼ)真西に沈むシドニー時間の18時頃、3月25日、26日、27日を並べると、

シドニー、2012/03/25 18:00 (LST, AEST)、19:00 (AEDT)
シドニー、2012/3/26 18:00 (LST, AEST)、19:00 (AEDT)
シドニー、2012/03/27 18:00 (LST, AEST)、19:00 (AEDT)

となります。日没時の明るいときでも木星と金星の高度は20度足らずです。実際に見えてくるのは少し暗くなる 19:15 (AEDT: オーストラリア東部夏時間)くらいではないかと思いますが、19:30 ころには高度が15度たらずに下がり、20時には10度未満になっています。並びがきれいな3月26日の20時では

シドニー、2012/03/26 19:00 (LST, AEST)、20:00 (AEDT)

となります。高度10度というと、感覚的にはほとんど地平線です。腕を伸ばして握り拳が約10度(指1本が約2度)なので、実際に確かめてみると思いのほか低いことがわかります。シドニーがどんな場所か知りませんが、よほど見晴らしのよい場所を選ばないと、遠くの山・建物・木や、遠くの雲で隠れて星は見えなくなっています。実質、19:15~19:30 の15分間か、19:45 までの30分ほどが見えるかどうかの勝負でしょう。

シドニー、2012/03/26 19:00 (LST, AEST)、20:00 (AEDT)。火星

やはり、東の空には火星が輝いています。

星座早見の形式で眺めると、

シドニー、2012/03/26 19:00 (LST, AEST)、20:00 (AEDT)、星座早見

高い空にカノープス(α Carinae)があります。カノープス、つまり南極老人星ですね。日本や中国では低すぎてほとんど見えないので、見れば長生きできるというおめでたい星です。

ほかには南十字やケンタウルス座アルファ星、ベータ星。南天では、これらの星で天の南極を探し出すそうです。ケンタウルス座アルファ星(Alpha Centauri )は三連星で、C星がプロキシマ・ケンタウリ、太陽から一番近い恒星として有名です。

南天のこれらの星々を眺めておけば、日本の天文ファンに自慢できること間違いなし。私も南半球の星空を堪能したいものです…。

 

日本と緯度が近くて経度が地球の反対側のアメリカ、ニューヨークでは、

ニューヨークの位置: 西経74度0分、北緯40度42分
ニューヨーク 2012/03/25 18:20 (LST, EST) 19:20 (EDT)

3月25日は木星と月が近づきます。図では「木星」の字が細い月で隠されています。

ニューヨーク、2012/03/26 18:20 (LST, EST) 19:20 (EDT)

3月26日は金星と木星が月と近づきます。

このように、同じ北半球でも経度が違うと月の動きが大きいので西の空の惑星との相対位置が異なってきます。

南半球でもオーストラリアより赤道に近いインドネシア、ジャカルタでは

ジャカルタの位置: 東経106度48分、南緯6度12分
ジャカルタ、2012/03/26 18:00 (LST, WIB)

となり、比較的高い位置にあります。シミュレーションで日周運動させると、西の星々がそのまま西に沈んでいくのが不思議な感じです。

 

地球上のどこにいるかによって見えるかどうかは変わってきますが、今年の3月末は、肉眼、双眼鏡で星空を眺める好機です。フリーのプラネタリウム ソフトや星座早見のウェブサービスもあるので、ご自分の緯度・経度、時刻、方角・高度でどのように見えるか確認してから実際の星空を眺めると失敗が少ないと思います。

緯度・経度は Google Maps で位置を特定し、そのページへのリンク(共有用の「鎖」マークのボタン)のURLからそれらしい数字を探し出すのが簡単です。

(「天文年鑑2012」より)

  • 2012年3月20日(火) 14時14分 春分(太陽の黄経が0°になる)
  • 2012年3月22日(木) 23時37分 新月
  • 2012年3月26日(月) 8時59分 月が木星の北3°05′
  • 2012年3月27日(火) 3時22分 月が金星の南1°51′
  • 2012年3月27日(火) 16時44分 金星が東方最大離角(光度-4.4等、視直径23″.5、離角46°0)
  • 2012年3月29日(木) 23時8分 おうし座ζ(3.0等)の星食(潜入)
  • 2012年3月30日(金) 22時32分 ふたご座16(6.2等)の限界線星食(北限界)
  • 2012年3月30日(金) 22時43分 ふたご座ν(4.1等)の星食(潜入)

時刻表記

    • 日本の時刻 ☞ 日本標準時 – Wikipedia
      • JST: Japan Standard Time、日本標準時、中央標準時、UTC+9
    • オーストラリアの時刻 ☞ オーストラリア時間 – Wikipedia
      • AEST: Australian Eastern Standard Time、オーストラリア東部標準時、UTC+10
      • AEDT: Australian Eastern Daylight Time、オーストラリア東部夏時間、UTC+11
    • アメリカの時刻 ☞ 東部標準時 – Wikipedia
      • EST: Eastern Standard Time、東部標準時、UTC-5
      • EDT: Eastern Daylight Time、東部夏時間、UTC-4
    • インドネシアの時刻 ☞ インドネシア時間 – Wikipedia
      • WIB: Indonesian Western Standard Time (インドネシア語: Waktu Indonesia Barat/WIB)、UTC+7
    • LST: Local Standard Time、地方標準時 ☞ AstroArts > 星空ガイド > 天文の基礎知識 > 基礎知識 – 1.時刻と時刻系 (ステラナビゲータ)

(2012/3/17 – 2012/3/18)

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金星と木星(荒川堤防から) 2012/3/15

3/15、昼間きれいな青空だったので、日没直後に水星がまだ見えるかもしれないと荒川の堤防まで行ってきました。富士山はぼんやり見えていましたが、水星があるだろう高度10°ほどのところは遠くの雲で曇っていました。快晴のようだけれど、地平線の近くはちょっと白いなと思っていましたが、この時期、やはり高い空には薄い雲がかかっていたようです。

木星、金星、昴 (2012/03/15 18:34 JST)

左が木星。右が明るい金星、宵の明星。上端の真ん中あたりに、ぎりぎりプレアデス星団(すばる)が写っています。山並みが左上がりになるべきところを、それを水平にしようとして、ちょっと傾いています。

火星としし座 (2012/03/15 18:40 JST)

赤い火星が東の空、しし座の腹のあたりにいます。望遠鏡なら星雲の近くを通っていくのが見えるようです。

日没 (2012/03/15)

撮影場所は、荒川河川敷。埼玉県道33号線の荒井橋を北本から向こう側に渡り、下流、堤防の上です。Google Maps で確認すると普通の道路のようですが、堤防管理用の砂利道です。吹きさらしの堤防の上は風が強く、寒くて手先の感覚がなくなるくらいでした。もっと厚着をしていくべきでした。右の煙突は埼玉中部環境センター(清掃工場)です。

富士山 (2012/03/15)

空気が澄んだ日は富士山がもっとくっきりと見えます。この日はだいぶかすんでいました。

(2013/3/17)

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金星と木星

2012/3/14 19:32 (JST) の金星と木星。夕方から曇りだと思っていたら見えていたので、家の前に三脚を立ててパチリ。右の明るい方が金星で -4.3 等。左の木星は -2.1 等。木星と金星は 3° あまり離れています。

(2012/3/14)

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木星と金星――ナショナルジオグラフィックの記事について

夕方の西の空に木星と金星が明るく輝いています。

に記事があって、「北半球では」云々と書いてありますが、ちょっと表現がわかりにくいですね。北半球の日本と南半球のシドニーを比べながら、ステラナビゲータ Ver.6.1 (古い…)でどのように見えるか表示させてみました。

木星と金星、東京、2012/3/14 17:50 (JST)
木星と金星、シドニー(オーストラリア、南半球)、2012/3/14 18:15 (LST, AEST)、19:15 (AEDT)

上の二つの図は今回の木星と金星の様子を表示したものです。北半球の日本では日没ころに高度40°あまりの高いところにありますが、南半球のオーストラリア・シドニーでは20°ほどです。3月27日に金星が東方最大離角なので、東京では夕方から夜(下図)にかけて長い時間見えています。シドニーでは、夕方の低い空です。

南半球のシドニーで日没時に高度20°ということは、星が見えてくる頃には15°か10°くらいになっていて、快晴で地平線まで雲がないようなお天気でないと難しいかもしれません。快晴だと思っても、地平線から10~15°くらいには遠くの雲があるものです。場所も地平線近くまで見晴らせるような場所を選ぶ必要があります。金星が明るくて -4.3等級になっているとはいえ、夕方の低い星を探すのに慣れていないと見つけにくそうです。ということは、2013年と2014年の接近を見られる人はごく少ないものと思われます。(2012/3/14夕方にシドニーで見つからなかったそうなので…。段落追記)

木星と金星、日本、2012/3/14 20:00 (JST)

2013年5月28日は夕方に見えます。

木星と金星、日本、2013/5/28 18:48 (JST)
木星と金星、シドニー、2013/5/28 16:57 (LST, AEST)

となっていて、日没時に日本で高度15°ほど、シドニーで10°ほどなので、北半球の日本の方が(まだしも)好条件です。水星の方が高いくらいですから、地平線が見えるほど見晴らしがよいところで、快晴で、時刻と方角を予め調べておかないと見つけられないでしょう。この日は水星・木星・金星が接近する日として天文のカレンダーに載ると思われます。

2014年は8月18日に木星と金星が接近します。明け方に見えます。

木星と金星、日本、2014/8/18 5:02 (JST)
木星と金星、シドニー、2014/8/18 6:30 (LST, AEST)

となり、東京で日の出時に15°、シドニーで10°ほどですから、日本でもギリギリ、南半球のシドニーではかなり困難です。

ただし、

のような写真の撮り方もあるので、光害の激しい東京近郊より、オーストラリアのほうが条件がよいかもしれませんね。

(2012/3/14)

時刻表記

(訂正: 当初、シドニーの LST を現地時間と書いていましたが、夏時間なので1時間ずれていました)

(2012/03/15)