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REUTERS

ニュース

カーボンナノチューブ製ラジオ、米大学が開発

イリノイ大学で開発された極小ラジオは、カーボンナノチューブ製の増幅器や混合器でできている。実験では、ラジオ局の交通情報を聴くことができた。(ロイター) 2008年01月29日 11時40分 更新

 ナノテクノロジーを使った砂粒よりも小さなトランジスタラジオは、交通情報を受信できるだけでなく、いつかは今のシリコンベースの電子機器を超える性能を持つようになるかもしれない。米研究者が1月28日に語った。

 この研究者らはカーボンナノチューブ――微細なチューブ状の炭素分子――から極小ラジオを作り出した。理論上は、これがもっと高速な機器の実現につながるとしている。

 彼らは、クォーツのウエハー上にデバイスを作ることで、増幅など、ナノラジオ作成の妨げとなってきた一連の障害を克服した。

 「われわれの目的は、微小なラジオを作ることそのものではなく、ナノチューブをもっと高性能な半導体として開発することだ」と米イリノイ大学材料科学工学教授ジョン・ロジャース氏は語る。

 同氏は、この微小なラジオは、カーボンナノチューブをくしで整えた髪のように完全に整列した状態にする新しい方法を示すためのものだと説明する。

 ナノチューブは人間の髪の毛の数万分の1の太さで、電子機器や回路で利用できる薄い半導体膜を形成する。

 「このラジオで、電子技術の新たなプラットフォームを構築する道を一歩進んだ」とロジャース氏は言う。同氏の研究は、「Proceedings of the National Academy of Sciences」に掲載される。

 「われわれがナノチューブに関心を持っているのは、小さいからではなく、その小ささが非常に魅力的な電気的特性をもたらすからだ」(同氏)

 「もっと高速なデバイスも作れる」

 同氏は、この研究のポイントは、チューブの形と構成を制御することだと語った。同氏らは、チューブを整列させる特殊なウエハー素材上で炭素と熱、触媒を混合してチューブを作った。

 「このように完ぺきに整列したチューブが数百万ある」(同氏)

 チューブを整列させた後のプロセスは、従来のシリコンチップを使って電子機器を作る過程と非常に似ていると同氏は説明する。

 同氏らは、無線機器を手掛けるNorthrop GrummanのElectronics Systems部門と協力して、ナノチューブラジオの構築と実験を行った。

 このラジオは、2つの無線周波数増幅器、周波数混合器、音声増幅器で構成され、これらの部品はすべてカーボンナノチューブでできている。通常のサイズのヘッドフォンを、ナノチューブでできた出力トランジスタに直接差し込める。アンテナは通常サイズのものを使用した。

 テストでは、ナノチューブトランジスタラジオの1つをボルティモアのラジオ局に合わせて、交通情報を聴いた。

 ロジャース氏は、このラジオは現在使われている最も小さな半導体技術よりも高性能で、ひずみが少ないかもしれないと語る。

 「このラジオ自体はおもしろくはない」と同氏は言う。「だが、ラジオのようなものを作れる段階に来たことは、われわれにとって素晴らしいマイルストーンだ」

[シカゴ 28日 ロイター]

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