編集(管理者用) | 差分 | 新規作成 | 一覧 | RSS | FrontPage | 検索 | 更新履歴

MakisimaDiary20041223 - *さいたま書店戦争

目次

さいたま書店戦争

MakisimaDiary 2004.12.23

さいたま新都心周辺では, ブックデポ書楽,ジュンク堂,紀伊國屋の3書店で大戦争中だ.

東京駅の八重洲ブックセンター vs.丸善, 新宿駅の紀伊國屋 vs. ジュンク堂 と,このごろ大書店の競争が激しい. さいたま市のさいたま新都心周辺でも三つ巴の戦争が起こっている. さいたま市の老舗書店といえば須原屋だが,同じ さいたま市でも浦和.

さいたま新都心では埼京線北与野駅前のブックデポ書楽がはじめにできて, いまでも一番大きい. 最近改装して,専門書を含む品揃えは都内の大書店にもひけをとらないものになっている.

大宮駅前のロフトの上にあるジュンク堂は空間的な密度の濃さと物量で迫っている.

しばらく前まではこの2店で一長一短,いい勝負だったと思う.

ところが,この秋(2004.9), さいたま新都心駅前の大規模ショッピングモール「COCOON」に紀伊國屋が入った. この紀伊國屋書店 さいたま新都心店の規模はたいしたことはない. しかし,COCOON を訪れる人が寄るので集客力は抜群だ.

鉄道での交通の便は大宮駅のジュンク堂に軍配が上がる. 一般書籍・専門書の1フロアと,マンガ・耽美小説などの半フロアだが, 平積み無しで,しかも背の高い本棚群の密度と, 「これぞ」という数少ないおすすめ本のキラリ度はたいしたものだ. ジュンク堂で有名な座り読みのための椅子・机も確保されている. ただし,かなりの圧迫感と,どれが売れ筋・新刊かみきわめにくいのが難点.

フロア面積では昔から北与野駅のブックデポ書楽がピカイチ. 国道17号線(中山道)からのアクセスもよい. 紀伊国屋の進出に合わせるように増床を行ない, 物量で迫るジュンク堂をさらに上回る品揃えを実現している. しかし,なぜか改装後にベンチは全部撤去されてしまったので, 広い店内を歩き疲れても座るところはない. 夜12時まで営業しているので, 会社帰りでも余裕を持って本を探しに行ける. チェーン店ではないので,売れ筋・おすすめ本に弱い. 新刊の入荷数は少ないようだし, 人気シリーズ新刊発行後,バックナンバーはすぐに売り切れる. たとえば,2004.12.21 発売の早川文庫,「星界の戦旗IV」は, 23日の時点で売り切れ,25日入荷予定だった. 店員はふつうのアルバイトが多い.

ブックデポ書楽からさいたま新都心,R17旧道,JR各線を渡ると COCOON. ショッピングモールができて間もないこともあるが, 人出がすごい. 紀伊國屋書店の本の並べ方は, 大量の新刊平積み. チェーンの売り上げデータと取り次ぎへの発言力の大きさにものをいわせた棚. 面白味に欠けると思うのだが.... たとえば,2004.12.21 発売の早川文庫,「星界の戦旗IV」は,約 100 冊平積み. この規模の書店で 100 冊はやりすぎではないか?

がんばれ,ブックデポ書楽!

(2004.12.23 librarian)