フジテレビ 金曜エンタテイメント特別企画 ディズニードラマスペシャル 『星に願いを 〜七畳間で生まれた410万の星〜』 <2005年8月26日(金)21時〜22時52分放送>( http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2005/05-241.html )
個人製作のプラネタリウム,「メガスター」で有名な大平貴之さんがドラマ化された.
私は高校〜大学でピンホール式のプラネタリウム作りに関わっていたので, 見ると悲しくなるから見まいと思いつつ,結局,見てしまった. だいたい,「原案」の原作本(大規模書店では平積み)も手に取るのがこわいくらいなのだから.
プラネタリウムをハードウェアとして作るには, 天文学,光学,機械工学,電子・電気工学,ソフトウェアと, 広い範囲の技術と知識を身につけていなければならない.
何かを作ろうとするとき,独学が一番難しいのは機械加工だと思った. 私は機械工学科に進学した. 機械科では趣味的「ロボット」製作に熱中した.
博士(後期)課程進学を諦めたとき,それは,その年の就職戦線が終わろうとするころ. 産業用でないロボットを作っている面白そうな会社はなかった. ならば,.... 日本国内のプラネタリウムは五藤光学製かミノルタ製が多い. まれに,元祖のカールツァイス製を見かける程度. そのころ,ミノルタ(現 コニカミノルタ)は経営難で採用募集若干名,無理だった. 五藤光学,そもそも募集予定はないとのことだった.
見てくれる人がいて初めてプラネタリウムは成り立つ. 「趣味」ならばなおさらだ. 脚本家はお見通し. 脚色でない,大平さんの真の motivation が何かは知らない. でも,誰か見てくれる人か,あるいは環境があったはずだ.
大平さんのメガスターのサイト http://www.megastar-net.com/ は放映後直後アクセスが集中しているらしく,不通. なお,このサイトの毎年4月1日の「発表」記事は要チェック.
(2005.08.26 librarian)