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MakisimaDiary20060523 - *芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行14」(完結巻)

目次

芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行14」(完結巻)


帯に曰く「12年分の思いが詰まった完結巻.コーヒーブレイクのおともに....」

友人に紹介された友人が熱烈なファンでした. 一体どんなまんがなのか.

第一巻の作者のことば.

お祭りのようだった世の中がゆっくりと落ち着いてきたあのころ.

のちに夕凪の時代と呼ばれるてろてろの時間,ご案内.夜の前に,あったかいコンクリートにすわって.

海水面が上昇し,人がどんどん減っている時代. ヨコハマに近い,とある岬にある Cafe Alpha. アルファさんは,とても人に近いロボット. たそがれの時代の景色がえがかれる.

第1巻で登場した子供はやがて大きくなり, 第14巻では親になり,その子供が登場する. ロボットのアルファさんは変わらぬ姿,そして心は少しずつ変化している. 人々の思い出が大地に残り, 営みがアルファ型のロボット達に引き継がれていく.

そんな,てろてろの時間もこの14巻まで.最終話.

 お祭りのようだった
 世の中が

 ゆっくりと
 落ち着いてきた

 あのころのこと


 のちに
 夕凪の時代と呼ばれる
 てろてろの時間

 つかの間のひととき


 ご案内しましょう

 夜が来る前に

 まだあったかい
 コンクリートに
 すわって


 人の夜が

 やすらかな時代で
 ありますように

(2006.05.23 librarian)


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