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MakisimaDiary20060816 - *ホスティングサーバの移転中

目次

ホスティングサーバの移転中


インターネット上の makisima.org ドメインの Web と mail のサーバを移転中です.

これまで使っていたサーバが古くなってきて, 容量不足やセキュリティパッチの未適用が目立ってきていました. 同じホスティング会社が新しいシステムを提供しはじめたので, 乗り換えることにしました.

同じ会社で,発展型のシステム提供なので,サーバの移転作業も楽に進むと思ったのですが.

一つ誤算だったのは,DNS サーバも変更になってしまったこと. DNS サーバ側の設定変更になるのかと思いきや, ドメイン側の DNS サーバ指定の変更でした. DNS 情報のインターネットへの浸透に約一日かかるということです. 以前,他社からこのホスティング会社に移ったときは, 結局,1ヶ月近くどちらにつながるかわからない宙ぶらりんな状態でした. 同じ会社内で IP アドレスも近いはずなので, そこまでひどいことにはならないだろうと予測しています. 実際,自宅から Web サーバやメールサーバにアクセスすると, 一晩たったら安定して新サーバに接続しています.

CGI やアクセス制限(BASIC認証)については, 新サーバにアクセスできるようになってから設定しなおしでしたが, およそ1日のブランク程度でおさまりました. CGI はこの YukiWiki と フォームメール(メールアドレスは非公開), アクセス制限は「渡辺知記念館」(一般に非公開)です.

(「渡辺知記念館」は, 大学の同級生の渡辺君が亡くなったと知ってびっくりした際に故人をしのぼうと作ったメモリアルページで, 更新(掲示板)は凍結した状態でそのまま残してあります. ID とパスワードは以前のまま使えますが, 再発行できますので,入館したい場合は連絡してください)

現在,新システムでうまく動作していないのはメーリングリストです.

大手商社の某 M 社のメールアドレスは, 大文字と小文字を区別するというめずらしいシステムです. 普通は大文字でも小文字でも同じアドレスとして認識するのですが, @ より前のユーザ名部分は大文字と小文字とを区別してもいいという取り決めになっているので, システムとしては正当です.

しかし,一般的には小文字だけと思われているので, いろいろなアプリケーションやツールはメールアドレスは小文字だけと認識していることがあります. 私が使っているサーバ(新・旧)に組み込みのメーリングリストは majordomo の簡易版とされていますが, これが,なぜか小文字だけしか受け付けません. majordomo は有名なソフトなのですが, フルセット版がどうなっているのかは知りません.

旧サーバでは,転送用のアドレスを一つ作成し, 配信の際は,小文字だけの転送用アドレスに配信して, 大文字と小文字の混在した M 社に送信するという方法をとっていました. 投稿は誰でも可能という設定にゆるめて, M 社の人も投稿できるようにしてあります.

新サーバでは,ホスティング会社のヘルプと動作が違うのですが, 同じような方法で配信できるかに思えました. ところが, 転送アドレスに直接メールを出すと M 社に届くのに, メーリングリストから転送アドレス経由で配信しようとすると届きません. 実に不可解です.

自分の私信用アドレスでは, DoCoMo の携帯に転送していますが, これもうまくいっていないようです. こちらの場合は,makisima.org を置いているサーバのせいか, DoCoMo に拒否されているのか, よくわかりません.

(この段落追記 2006.08.16)  携帯への転送については解決. 新サーバには open webmail という web でメールを操作・閲覧するシステムが標準搭載されているのですが, これのせいでした. open webmail は細かい設定ができるようになっているものの, 「転送設定」は存在しません(少なくとも見つからなかった). しかし,その他の設定を「保存」したときに, その他の設定と一緒に, 「転送設定」をリセット(無効に)してしまうのでした. しかも,「転送設定」を行う「MAIL 管理画面」(別のツール)では 転送設定がリセットされていることがわからないのです. つまり,webmail の設定をいじったら,そのときどんな設定をしたかなどは考えず, 別の管理画面で無理矢理,「有効」→「無効」(保存)→「有効」(保存) という 操作を実行する必要があるわけです. UNIX系OS (Linux) では設定がファイルベースですが, Microsoft が一元管理のレジストリシステムを採用した理由の一端が垣間見えます. Linux ではツールの相性がいろいろ存在することはわかっていましたが, 自宅で遊んでいるかぎりは,わかってやっているので問題になりません. でも,遠隔地で,実行権限を制限されたユーザにはどうしようもありません. (以上,追記)

メーリングリストの大文字問題はホスティングサービス会社に問い合わせ中で, 携帯への転送は,しばらく様子を見てだめなら問い合わせるつもりです. (大文字問題は「翌営業日に技術部にて再度確認」と,明日へ持ち越し)

うまくいっていないといえば, linux サーバへのシェルアクセスもうまくいきません. シェルアクセスの許可はとってあるものの, こちらのターミナルの設定方法がよくわかっていないので, とりあえず保留です.

(追記) もともと, シェルアクセスしたかったのは, BASIC認証で,ユーザ名やパスワードなどを設定したファイルのパス (ウェブではアクセス不能な位置)を記述する必要があって, しかも,相対パスではなくマシンのルートからの絶対パスである必要があるため, 自分の仮想ウェブサイトがマシンのどこにあるのか知りたかったからです. パスについては,環境変数を調べる CGI を使って調べられたので, 当初の目的は達しました. なかなかおもしろいパスでしたね. (以上,追記)

ごくごく小さなサイトで,サーバの移転に, だいたいの運用が再開するまで,昨日と今日の丸二日. 本格的に運用しているサイトでサーバを移転しようと思ったら気が遠くなりそうです.


(2006.03.16 librarian)