水質については環境省のデータが客観的で公平でしょう． 環境省のサイトのトップからは探しにくいのでリンクを張っておきます．
同じ「水環境総合情報サイト」と名前のついた2つのページがあるが，どう違うのかは不明． 文書としての「水浴場の水質調査結果」以外へのリンク集・ポータルサイトになっています．
動的に化学的酸素要求量(COD)やふん便性大腸菌群数などの調査データを生成して表示してくれます（混雑してつながらないことも）． そのため，ブラウザのポップアップを許可すること．別ウィンドウで水質の推移を10カ所まで並べてグラフで見られます．まず表示期間（年度）を選択し，それから場所を選びます．県をまたがっての表示はできない模様．グラフの目盛は自動になっていてコントロールできないので，軸の目盛をよく確認しましょう．
ちなみに，水質AA，水質A の COD は 2 [mg/L] 以下ですが， 「特に良い」と取りあげられるには COD が 0.5 [mg/L] 以下になることが必要です．
2006年度の選定．3年を目安に見直しを行なうとしていますが，2009年版は見あたらず(2009.06.22)．1998年に「日本の水浴場55選」，2001年に「日本の水浴場88選」があり，単純な拡大ではなく，それぞれかなりの入れ替えがあります． 例えば快水浴場百選では，なぜか神奈川が全滅しています． 「快」水浴場となっているとおり，環境省関係では海水浴場ではなく「水浴場」で検索するのがコツ．湖沼の水浴場もあるということですね．
文書として各年度の調査結果(PDF)が置いてあります． 「水浴場/水質調査データの公開」の元データ，冊子版のようなものです． 年によって掲載方法や URL が異なっているので探しにくいですが， リンク先を探していくと，特に水質がよい水浴場 の一覧も載っています． これは，AA (COD < 2 [mg/L]) の中でも特に COD が少ない (COD < 0.5 [mg/L]) ところです．
しばらく前までは静岡県の伊豆半島の諸海水浴場が多かったですが， 近年は東京都の伊豆諸島が台頭しています． そのような AA のきれいな海水浴場でも B になる年があったりするので， 水質の調査結果を見るときには，周辺海水浴場を含めた数年分を見て総合的に判断したほうが無難です． この資料には人出も載っているので，浜の規模や混み具合を推測するのにも役立ちます．
このごろは海水浴場だけを特集した情報誌をみかけません． この雑誌（ムック）は「るるぶ」の一つで，2002年版までは発行されていたようです． 最新情報は web に頼るとしても，一覧性がよいので手元にあると便利です． 図書館や古本で入手可能かもしれません．
千葉版(2007)には「みずあそび大好き」の項に，代表的な海水浴場の一覧地図があります． 静岡版(2009)には伊豆半島の東海岸の海水浴場の案内はありません． 茨城版(2007)や新潟版(2004)にも海水浴場一覧はなく， 神奈川版(2008)は海水浴場としてのページ自体がなく（詳しく読むと海水浴もできると書いてある場所はある）， 房総半島で海に囲まれた千葉県版に特有の内容と思われます．