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MakisimaDiary20060528 - *佐伯泰英「居眠り磐音 江戸双紙」1〜17

目次

佐伯泰英「居眠り磐音 江戸双紙」1〜17


「200万部突破!(シリーズ累計230万部)」の帯に,ふとひかれた. 書き下ろし長編時代小説.

佐伯氏というのがどんな人か知らなかったのだが, 気をつけて本屋の文庫の棚を眺めると, あちこちの出版社からシリーズが出ている. 居眠り磐音シリーズは双葉文庫で, 2002年4月から2006年3月までに 17 巻でているから, 季刊といったところ. ものすごい執筆量だ.

近場の本屋では置いていないと思ったら, 文庫本売り場ではなくアダルト向けのコーナーにあった. そういえば,双葉社というとそういう本だったかもしれない.

中身はごく普通の剣客ものである.

時代は田沼意次の頃. 主人公の磐音(いわね)は西国の家老の嫡子だったが, お家騒動に巻きこまれてから江戸の長屋に暮らす浪人. 猫が居眠りしているような剣法で,人柄は鷹揚, 男からも女からも頼りにされている.

双葉文庫を置いていない本屋も多いので,やや入手難で高価か.

ついでに,手元の時代物をいくつか読み返してみた.

平岩弓枝の「御宿かわせみ」(第一巻), 池波正太郎の仕掛人・藤枝梅安「殺しの四人」(第一巻), 藤沢周平の「よろずや平四郎活人剣」, 市川森一「夢暦 長崎奉行」(絶版).

「御宿かわせみ」や「仕掛人・藤枝梅安」など, 10年以上前か,とりあえず第一巻だけ読んでみて, あまり気に入らずに放っておいたものだ. 当時とこんなにも受ける印象が違うものか, 続きを読んでみたくなった.

いまでもまだあるかなと本屋に行ってみたら, どれも新装版に変わっていて,活字が大きくなっている.

御宿かわせみは,新装版と旧版が入り乱れていて, どうしたものか躊躇している. 比較的最近,NHK で御宿かわせみをやっていたので, それに合わせたものか. ずいぶん前にやっていたときの出演者の方が 美男美女でかっこよかったかもしれないとも思うが,記憶が定かでない.

しばらくは江戸時代にタイムスリップ.

(2006.05.28 librarian)