高校時代の友人,須永君が今年の1月に逝去されていたことがわかりました. おくればあせながら,ご冥福をお祈りします.
卒業後も何年かに一度は会っていた数少ない友人の1人でした. 「長屋」と称されていた文化部の建物で, 宇宙研究部に一緒に住んでいた仲間です.
例年,律儀に年賀状をくれる人なのに年賀状も欠礼状もこない. 私のほうは鬱の最中で,今年は年賀状が来ても返信すらしなかった. メーリングリスト経由でメールを送っても,彼からはメールが来ない....
なんとなく変だなとは思っていたのですが, まあ,そんなこともあるだろうとたいして気にとめていませんでした.
ところが, サーバ変更に伴って(MakisimaDiary20060816), メーリングリストの登録アドレスにきちんと配信されているのか確認しようとしたところ, 何人かのアドレスはエラーで配信に失敗していることがわかりました. 須永君の常用アドレスも送信不能になっていて, 常用以外のアドレスにも片っ端から送信したのですが, 全てエラー.
携帯電話に電話をかけたら, 「おかけになった電話番号は,現在使われておりません」. また携帯を買い換えたのかと思って固定電話にかけたら, 延々と呼び出し音が鳴るばかり.
地方公務員で,設備管理の仕事でいろいろな場所に勤務していたので, いまはどの部署だろうかと, 過去のメモを頼りに一番最近勤めていたと思われる部署を探し, ネットで検索してサイトを調べ, 代表電話番号に電話をかけました. 職場に電話をかけるのはよくないと思いつつも, このころには,なにかあったんではないかと不安になってきていました.
「逝去されました」
「え?」
「今年の1月に」
「そ,そんな....高校の同級生なんですが.ご家族の連絡先を教えてもらえませんか」
「そういうことにはお答えできません.今は厳しいんです.同窓会名簿でしらべればいいでしょう」
「ご家族は連絡先が変わってしまっていて,連絡が取れないんですが.なにか方法はないでしょうか」
「(無言)」
およそこんな感じのやりとりでした. 個人情報の保護という名目で,いつ亡くなったか以外は教えてくれませんし, 知恵を貸してもくれません.
そんなこんなで,9ヶ月も前になくなっていたことに呆然としつつ, 途方に暮れていました.
だいぶたってから,実家が商売をしていたことを思い出しました. 今でもやっていれば場所から何とか探し出せるかもしれないと, ネットで検索してみました. 可能性が高そうなお店が検索結果に出てきました.
電話をしてみたら,お父様でした. 「苦しまずにスッと逝きました」というのがせめてもの慰めでしょうか.
私が親しい友人と思っている人が亡くなったのは二人目. 両方とも,亡くなってずいぶん時間がたってから,そのことがわかりました. そんなことで親しいと言えるのかとも思いますが, それでも比較的親しいほうなのです.
死因や仕事の様子を聞くと, どちらも過労死なのではないかと感じてしまいます. ほかの友人達の仕事の様子を漏れ聞くと, 過労で倒れないのが不思議な人が多いです. 体に気をつけてほしいです.
(2006.09.06 librarian)