PC の動作が重くなり，C: 起動時に異音が発生するようになってきたので， HDD ごと新しくすることにした．
この手の作業は十分に暇なときでないと，とてもではないがやる気にならない． 丸2日以上潰れることは必至． Windows と最低限のドライバ，ネット環境だけで1日． それ以外のソフトに1日， 快適に使えるように整えるには1週間以上かかってしまう．
最初の関門，Windows OS． 手持ちの Windows XP インストールディスクは初期のもので， サービスパックやアップデートをあてるのは大変な作業になる． 更新中に古い状態でインターネットにさらし続けるのも気分が悪い． そこで，サービスパック類適用済みのインストールディスクを作ることにした．
使ったのは， 「SP+メーカー」 (A.K Office. http://www.ak-office.jp/ ) (窓の杜. http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/instmng/instsupt/spmaker.html ) ． Windows XP のインストールディスクにパッチを当てた状態にできる． しかも，自動応答ファイルを作成してディスクイメージに取り込めるので， プロダクトキーや各種設定情報を埋め込める． Windows OS のインストーラの機能として， 対話的にではなく， ファイルに設定情報を書き込んでおいてバッチでインストールする方法があることは知っていたが， 必要なアップデートファイルをすべてダウンロードして記述しなければならないなど面倒で使ったことがなかった． SP+メーカー は，これもほとんど自動でやってくれる． 今回はサイズを小さくするオプションを使わなかったので， CD-R ではなく DVD-R 起動ディスクになった． DVD-R から起動すると， インストール先の指定の後はほとんど放置しておいてインストール終了． 最初の起動時のいくつかの設定はさすがに手動だが，これくらいはたいした手間ではない．
Windows のインストールは，こうして楽に終わった．
ここまではよかったが，あとの作業は例によって一つずつ手作業．
今回， Acronis True Image 9.0 というディスクイメージのバックアップソフトを入れてみたので， このソフトがうまく動いてくれれば，次回は多少楽になる可能性が高い． Windows やウィルス対策ソフトなどが動いている状態で， ディスクイメージを作成するのは失敗することが多いので， 大きな期待はしていない．
メーラとブラウザは Mozilla の Thunderbird と Firefox を導入． いままでは古い Mozilla suite を使ってきたが， この機会にちょっとだけ乗り換えた． メールについては，メールボックスやアドレス帳は古い Mozilla と互換性があるようで， ファイルを新しいプロファイルの適当なアカウントの下にコピーしてやるだけで読めるようになる． Outlook Express では，私がやるとメールの引き継ぎに失敗することが多くてあまり好きではない． だいたい，Outlook Express はバグとしか思えない仕様が多い． メールの設定状況は古い方の OS で，予めメモしておいた．
ウィルスバスターはとりあえず試用版で，すぐに最新版に登録しなおした． ウィルスバスター 2006 から 2007 へは，またしても動作がいろいろ変わっている．
そのほかのドライバや常用ソフトはちまちまと導入． 「システムの復元」に対応しているソフトが少ないようで， 毎回自分で復元ポイントを設定している． Windows XP では，復元ポイントを設定しておけば， いざというときにその時点までシステムを戻せるので安心． 今までにも何回か使ったことがあるが，この機能のおかげで最悪の事態は回避できている．
だいたい主要な環境は整えたが，しばらくはインストール作業が続くだろう． 9/14（木）頃から始めているので，丸３日以上かかっていることになる．
(2006.09.17 librarian)