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MakisimaDiary20070618 - *東京都立精神保健福祉センター(上野)

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東京都立精神保健福祉センター(上野)


東京都立精神保健福祉センター ( http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/sitaya/index.html ) は台東区下谷にある. 上野駅から線路沿いに北へ上野郵便局の手前,駅から徒歩10分程度のところ. 住所は下谷で地下鉄下谷駅が近いのかもしれないが,感覚的には「上野」だろう.

東京都の東部を担当しているこの精神保健福祉センターでは, 気楽に電話してくださいというスタンスをとっているようだ. 窓口の相談電話は1本でつながりにくいかもしれないが, 状況に応じて得意な相談係の人に割り振られるのではないかと思われる.

私の場合は,このセンターのすぐ近くのハローワーク上野の障害者担当の係から, 「O氏」を指定して紹介された.

ハローワーク上野では一般人向けの紹介を受けていたのだが, 私に鬱の気があって,週に3〜4日と,ふつうの人と違う条件をつけて頼んでいたので, 障害者のほうの係を紹介された. 障害者求人としては,障害者手帳がないと受け付けられないのだが, この係を通してふつうの求人の紹介をしてもらうことも可能で, 鬱であることを企業側に言った上での紹介もしてもらえるようだ.

私はうつ状態に落ちる波があるが, 実質的に,もう1年以上は通院していない. 7年以上通院していたが,うつ病といえるほどではなく,診断名も「うつ状態」. 自覚的には,抗鬱薬はまともに効かないで,苦痛のもと.

そのO氏だが,短くした髪に白いものが混じる男性. 豪快な話しぶり. 昔の「和尚さん」って,こういう人がいたのかもしれないと思えた. 精神障害者,知的障害者などを企業に採用してもらえるように頼んで回り, 職業関係の相談に乗り,会話をし,解決への現実的な戦略を練る人. 過去ではなく,未来からものを観ていく人. ものの考え方や行動のずれを少しずつ,その理想の未来へ近づけていこうとする人. 精神科医,心療内科医,臨床心理士がしようとしないこともしている人. 相談の持って行き場所に困ったときに頼りになりそうな人である.

最近読んでいる本で, 苫米地英人というオウム信者の脱洗脳をしてきた人が書いた本にあった方法論に似たことも 言っていた. 好きずきはあるだろうが,なるほどなぁと思えるところも多い.

O氏が観るところ,私は鬱ではなく, 不得意なところに当たっていて,合わない立ち位置にいただけだろう. 鬱にしても「状態」で,誰しも持っているものだという. 食い扶持の仕事をうまく選んで余裕を持てるようになって, (未来からの)よい方向,「得手」へ近づいていけばいい. 「失敗」ではなくて「よい経験をさせてもらったんだ」と.

下駄と長靴という禅問答風の会話もあったのだが...まだ謎だ.

このO氏のアドバイスを参考にしつつ, 私はまた明日も求職活動である.


(2007.06.18 librarian)