埼玉大学機械工学科の大滝教授の退官記念講演があった.
通産省工業技術院機械技術研究所で自動車(電気自動車の開発,フライホイールカー,ブレーキライニング,大型自動車の衝突実験,チャイルドシート)やネジ締結体の疲労強度 について研究され, その後,埼玉大学に移って設計工学研究室で教鞭を執り, 大学外での理科・工学教育にも係わられた. 紙で自転車や自動車を作るなど,ユニークな先生である.
ボルトの強度については一家言ある.
私は講義以外では, NHK ロボットコンテスト(国内大学部門)第一回大会からお世話になっている. 競技に勝つのではなく, 機械工学技術的に「おもしろい」「モノ」をということで一貫されていた. 勝ちたい学生にとってはやっかいな先生であったわけである. 人間味があって魅力的なので,なかなか憎めない先生である.