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*技術翻訳,プロセッサ技術,そして
-FrontPage --> MakisimaDiary --> 2007.10.18
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また今年も10月18日がやってきた.
前の会社を退職して1年以上たつ.
退職後,(今はなき)品川技術専門校金属造形科で溶接等の勉強をしつつも,
半年の課程の中間の3ヶ月でうつ状態に陥った.
春から気を取り直して,台東区谷中へ寝起きだけできる場所を確保し,
十数年ぶりに埼玉県民から都民に戻った.
もっとも,疲れてくると埼玉で休んでいるので,どちらが本拠地だかわからない.
近くの実家で食べさせてもらっている食事と,
モータの出荷検査のパートの通勤で,体調はだいぶ戻ってきた.
そこへ,前の会社からA社に転職された大先輩S氏から,このホームページを通じて連絡が入った.
A社のMPU関連の技術文書を日本語に翻訳しないか,マイクロプロセッサの専門家にならないか,
という有り難いお誘い.
文字通り,こんなこと,めったにない.
なんでも,昔,同じ会社にいた頃にサイトを見つけてブックマークしてあり,
http://www.makisima.org/bunko/MakisimaN/index.html
のあたりの部屋の本の山と最近の書き込みをみて,
こいつなら,日本語の本は読んでいそうだし,
部は違ったけれども同じ設計開発本部にもいたから技術のこともそれなりには知っているだろうし,
いまは定職にも就いていないようだ....
といった理由らしい.
たまげた.
ホームページからメール ( http://www.makisima.org/mailform/ ) をくれる人はほとんどいないし,
S氏が連絡をくれるとは思いもよらなかった.
前の会社では優秀すぎてもったいないくらいの人だったわけで.
Y市のオフィスで,私に依頼しようとしているのがどんな仕事か,なぜか,
どんな将来展望が期待できるか,などのプレゼンを聞き,
とりあえず「翻訳テスト」を受けることになった.
日本語として読んで引っかからないこと.
翻訳文にありがちな違和感や引っかかり,あるいは技術的な疑問や間違いがあると,
英語原文を読んだ方がましということになりがちという.
予想以上の時間と労力をかけて,なんとか「提出」して査読してもらったところ,
翻訳は一応(問題もあるが),合格レベルには達しているとのこと.
S氏は技術担当で,文書を扱っているマーケティング担当者が帰国するのを待って,
先週末,打ち合わせ.
今週末には翻訳外注先の会社との打ち合わせ予定.
年末までに,
新しいマイクロコントローラのテクニカル・リファレンス・マニュアルの日本語版を作る.
なじみのないプロセッサの技術の勉強をして,翻訳実務の勉強をして,総合的に私は使い物になるか.
「テスト第2弾」ともいえる.
何はともあれ,この数年間,たぶん21世紀に入ってからは一番のチャンスであり,
将来の希望を持てる話である.
いま,幸運の女神,Fortuna の前髪が私の手に握られている.
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(2007.10.18 [[librarian]])