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MakisimaDiary20090204 - *岡本吏郎「裏帳簿のススメ」

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*岡本吏郎「裏帳簿のススメ」 

-FrontPage --> MakisimaDiary --> 2009.02.04
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「裏帳簿のススメ」とは尋常でない題なのだが,
この題名が何を言っているかといえば,
納税のための帳簿と経営のための帳簿は本来異なる計算方法・記載方法になるという意味である.
税法上と商法上の違いといってもよい.
「表」の帳簿が確定申告に使うもので,
「裏」帳簿は経営の実態を表す合法的な帳簿のことである.
確定申告に使われる方法の決算は税法上のもので,
国がなるべく多く税金を取ることに主眼が置かれている.
中小零細企業の経営者にとって必要な数字,
つまり商法上で要求される内容とは違ってくる.
確定申告ではその差を吸収する方法も用意されているが,
ほとんど知られていない.
確定申告の決算や帳簿から,本当に必要な決算・帳簿を作り,経営を向上させていく方法や考え方を伝授しましょうという内容になっている.

前著の「会社にお金が残らない本当の方法」の具体例ということなのだが,
「裏帳簿のススメ」だけで十分に役に立つ.
むしろ,先にこちらを読んだ方が具体的でインパクトが強くてよい.

この数年,確定申告をする必要に迫られているが,
事業所得の計算で漠然と違和感を覚えていたことがだいぶ解消されたように感じる.
儲けるとは稼ぐとは何なんだろうかと考えるこの頃である
(つまり,まったく稼げていないのだ).


-岡本吏郎, 「あなたの会社にお金が残る 裏帳簿のススメ」, 2004, アスコム, ISBN4-7762-0172-0
-岡本吏郎, 「会社にお金が残らない本当の理由」, 2003, フォレスト出版, ISBN4-89451-157-6

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(2009.02.04 [[librarian]])