プラネタリウム8年ぶり分解整備 明石天文科学館
現役の機器としては国内最古、世界でも5番目に古い明石市立天文科学館・プラネタリウム投影機の分解整備(オーバーホール)が14日午前、ドイツ人技術者らによって始まった。分解整備は2002年以来で、約1カ月を要する見通し。
投影機は1960年の開館から稼働。予備調査の結果、投影に致命的な影響を与える故障はないものの、月投影機などに一部劣化がみられると診断された。同館は展示品更新のため、今年5月28日まで休館中。
分解整備のため来日したのは、製造メーカーのカールツァイス社(ドイツ)の社員で、「マイスタークラフトマン」の資格を持つヒューゴ・メラクレ氏(53)とハンス・コッペン氏(58)。同館スタッフと打ち合わせの後、投影機本体の外観を点検したほか、部品清掃の作業台や本国から持参した工具を確認していた。
メラクレ氏は「投影機は丁寧に使われており、整備状況も良い。可動部分と電気の接触部分を中心に点検し、長く使用できるようにメンテナンスしたい」と話した。(平岡雅彰)
(2010/01/14 15:20)
プラネタリウム投影機、分解整備始まる 国内現役最古
【兵庫】国内現役最古のドイツ・カールツァイス・イエナ社製のプラネタリウム投影機の分解整備が14日、明石市立天文科学館で始まった。同社の技術者、ヒューゴ・メラクレさん(53)らが訪れ、60年の開館から稼働する投影機の「若返り」を図る。
分解整備は4回目。今回は1カ月の予定で、08年秋の予備調査でランプソケットなどの劣化が見つかった月投影機を中心に改修。軸受けや駆動モーターなどの部品も交換する。
明石での整備が3回目となるメラクレさんは「しっかりした品質の高い機械。大切に扱えば、まだまだ使える。誇りと愛情をもって整備したい」と話した。【南良靖雄】
2010年1月15日