TeXworksにplatexを設定

とりあえずでいいからと TeX Live 2013 を無設定で使っていたのですが、TeXworks から日本語がうまく扱えませんでした。コマンドラインで使う分には問題ありませんしね。その設定方法が「美文書作成入門」(第6版)に載っていました。

  • 奥村晴彦・黒木裕介、「[改定第6版] LaTeX2e 美文書作成入門」、2013/11/25 第一刷発行、技術評論社

§2.5 「日本語のテスト」(p.24) のエラーメッセージ

! LaTeX Error: This file needs format ‘pLaTeX2e’ but this is ‘LaTeX2e’.

が表示される場合の対処方法。付録A.2 「Windowsへのインストールと設定」(p.333) より

タイプセットを自分で一から設定する場合、下の「タイプセットの方法」で[+]ボタンを押し、名前「platex(ptex2pdf)」、プログラム ptex2pdf を入れ、引数は[+]ボタンを押して「-l」を加え、さらに[+]ボタンを押して「-ot」を加え、さらに[+]ボタンを押して「$synctexoption -kanji=utf8」を加え、さらに[+]ボタンを押して「$fullname」を加えます。「実行後、PDFを表示する」がオンになっていることを確認し、[OK]を押します。[↑]ボタンを何度か押し、この「platex(ptex2pdf)」を一番上に持っていきます。

これでコンパイルできました。(引数は謎ですが、追い追い解読できるようになるでしょう)

(2013/11/2)

(追記)

設定方法について詳しくは、

(2014/8/23)

mathTeX.cgi のキャッシュ

LaTeX 数式の表示は、サーバに latex と dvipng の実行ファイル( TeX Live 2010 )を入れ、mathTeX の CGI から呼び出しています。(一部は mimeTeX)

昨日気がついたのですが、このサイトのところどころで mathTeX のエラー(7) が発生しています。

エラーメッセージ ☞ (7) Can't run latex program... mathtex.cgi

(7) Can’t run latex program:
check -DLATEX=\”path\”, etc.
See mathtex.html#message7

対処療法的には、ページ記述の際に数式に mathtex.cgi の \cache オプションを付加して明示的にサーバにキャッシュを生成するようにすれば、何度かページを再読み込みする間に解消するようです。明示しなくてもデフォルトでサーバにキャッシュ画像を生成するはずなのですが、うまくいかないことがあるようです。latex や dvipng で処理した画像のキャッシュファイルが一度生成できれば、次からはキャッシュ画像を返すようになります。

サイトをご覧の方の側では、ブラウザで何度か再読み込みを繰り返すと、そのうちに数式画像が表示されるようになります。(たいていは…… orz )

このエラーは複数の LaTeX 数式画像があるページで発生していて、ブラウザで再読み込みするたびに違う数式画像がエラーになります。サーバ上の mathtex.cgi 用キャッシュ ディレクトリを眺めていると、エラーになるような場合、数式画像のキャッシュが残っていません。

エラーメッセージによると latex プログラムが実行できないと言っているので、処理が間に合わずに多重起動で失敗が連鎖していくような状況でしょうか。何がおこっているのかはよくわかりません。場合によっては、dvipng が実行できないエラーのこともあります。以前のサーバでは発生していなかったようにも思えるので、CGI や実行ファイルの起動数など、サーバ側の設定による可能性もあります。

だいたい、LaTeX の処理系自体、シェルログインできないサーバにFTP でファイル一式コピーして、無理やり動かしています。そんな状態なので、現象や問題の切り分けからして難しいんですよね。

mathtex.cgi は 1.05 が出ていたので 1.03 からバージョンアップしましたが、同じ現象が起こっているようです。

mathTeX version 1.03 → mathTeX version 1.05

mathtex.cgi に \version を渡すと、

現在: \cache \version

なお、一度キャッシュが生成されると自動的には書き換わらないので、バージョンアップしたらキャッシュをクリアしておかないと、いつまでも古いバージョンとして表示され続けます。

< img src=”…/mathtex.cgi?… ” / > で直接書くより、 [ tex ] ~ [ /tex ] で呼び出すほうがエラーの率が高いように思えますが、はっきりしません。問題は mathtex.cgi ではなく、[ tex ] のほうのプラグインかもしれません。

以下、適当に数式を載せてみます。

TeX入門/簡単な数式(2) – TeX Wiki より

mathTeX manual (mathtex.html) より

       

エラー(7)にならずに表示されているでしょうか。このページ作成時には表示可能でしたが……。私のサイトには LaTeX 処理系のサブセットしか入れていないので、表示不能の例もいろいろありました。そういう場合もエラー(7)が表示されるようです。

(2013/7/13)

サーバ引越

[新サーバー]

makisima.org 用のWebサーバとメールサーバを引っ越しています。こちらが新サーバで、テスト中です。同じホスティング業者の廉価版共有サーバですが、旧サーバから新サーバに完全に切り替わるまでは若干不安定かもしれません。問題があったら、こっそり教えてください 🙂

このページが表示されていれば、マキシマ文庫 第三巻 と称する現行の WordPress は動作しています。

第二巻と称する wiki も動作確認。

第一巻と称する HTML ベタ打ち古いページ群 の SSI 動作確認。

メールフォーム の CGI 動作確認。

以下、LaTeX 数式表示用の CGI とプラグインのテスト表示

mimetex.cgi で直接画像として表示

y=\int_0^\pi\sin{x}dx

mathtex.cgi を使って、自サーバに置いた LaTeX 処理系の latex と dvipng に数式を渡して画像として表示

y=\int_0^\pi\sin{x}dx

プラグイン経由で表示。wp-latexrender/mimetex-plugin.php ・ wp-latexrender/mimetex.php を改変したプラグイン。現在、上記の mathtex.cgi に渡しているので同一の描画方式です。このプラグインを通すと LaTeX 中に空白文字を使えます。

 y = \int_0 ^\pi \sin x \, dx

(2013/5/6)

(追記)

おそれいりますが、もしも上の本文中の数式(の画像)があるべきところに

(7) Can't run latex program... mathtex.cgi

というエラー表示があったら、何度かページを再読み込みしてみてください。サーバ側に正常にキャッシュができると数式画像として表示されます。

(2013/7/13)

LaTeX数式のweb表示方法(奥村晴彦先生方式)

三重大学 > 奥村研究室 > 奥村晴彦 > このサイトの数式

HTML に PHP のサブルーチンを埋め込み、PHP の引数に LaTeX 数式を入れて LaTeX 処理系を呼び出し、画像として返ってきた数式を表示しているようです。なるほど。

h_okumura :MathJaxはIE8だと超重いのはIEだからいいとして,最新のSafariだと微妙におかしい。私のサイトの数式の仕組み→http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/phptex.php  [status]

(2011/9/6)

空集合の記号

Twitter で奥村先生が

@h_okumura: 本当にΦと書いてある本もあります。岩波数学辞典でも第3版はΦにかなり近い字形です RT @munepixyz: 空集合を \emptyset ではなく、「\phi」と入力してくるTeX原稿が結構ある。なんでやろう? #TeX ( 2011/2/10 9:28 pm )

とつぶやいていて、それぞれどんな形だったかなと、LaTeX で描画させてみました。

  • \emptyset : \emptyset
  • \phi: \phi

空集合は φ (ファイ)じゃなかったんですね。

(2011.2.10)

追記

どうやら、いろいろ混乱があるようで、奥村先生がさらにツイート

h_okumura Haruhiko Okumura
空集合の記号 http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2577 を書いたところたくさんのご教示をいただきました。ウィキペディア「空集合」にも少し手を加えてみましたがまだ不完全です。加筆いただければ幸いです (2011/02/11 9:38 pm
(2011.2.11)