昨晩(2012/03/19)、NHK総合で「足こぎ車いす」をやっていました。リハビリ、福祉機器なのですが、乗っている人が笑顔で愉しそうなのが印象的でした。健常者でも乗って楽しめそうです。
- 「驚きの車いす!中小企業の連携が生み出した奇跡 - 放送内容 - NHK総合」 サキどり↑ 2012年2月 5日放送
- 「特別版!驚きの足こぎ車いす - 放送内容 - NHK総合」 サキどり↑ 2012年3月19日放送
昨日はアクセス集中でつながりませんでしたが、販売元サイト
です。
過去の別の番組では
価格は30万9千百円。福祉機器として介護保険でレンタルすると、数千円/月とのこと。
金額について、実際には 加納 敏 @honkihonki さんによると
足こぎ車椅子は、介護保険制度・福祉用具貸与では月々16000円で、利用者負担は1割の1600円。足こぎ車いすの代理店により幅があるので、最寄りの代理店にお問い合わせください。代理店はTESSのhttp://h-tess.com/参照。
だそうです( https://twitter.com/#!/honkihonki/status/182011139637514240 ) (2012/3/20)
足こぎ車イスについては、「サはサイエンスのサ」の著者、鹿野司さんによる紹介記事がよくまとまっています。
ちなみに、従来から健常者向けの「トライク」という自転車(二輪がバイク、三輪がトライク)
- 「“自転車2.0”をめざして(その1) | ワイアードビジョン アーカイブ」(松浦晋也)
- (製品例) KMX > Product Selection
もあって、ツイッターのタイムラインでは、リカンベント(リカンベント – Wikipedia)の3輪タイプ(リカンベント・トライク)と「足こぎ車いす」はどう違うのか疑問に思った方も多いようです。
足こぎ車椅子は大きさ(前後の長さ)が車椅子と同じになっていて、エレベータのような狭いところで自力でクルッと回転できるようになっています。また、クランクと車輪の間にラチェット(フリーホイール)が入っていないので、漕ぐのをやめれば止まり、漕ぐ方向を逆にすれば後進します。自転車でいえばピストのような駆動系です(もちろん、足こぎ車イスはブレーキ付き)。家庭内でも、車椅子が入れるキッチンや廊下なら使えることになります。スーパーでの買物に乗り入れることも可能です。NHK の番組内で紹介されていたデフ(差動歯車)を付ければ、かなりの小回りがきくようになります(未発売らしい)。
脳に障害があって半身麻痺でも、麻痺したほうの足が歩行のように反射的に動くことを利用しているので、麻痺した足の筋力がつき、さらには神経系の再生で動かせるようになる効果が期待できます(ただし、この文は私の解釈)。なにより、自力で思うままに移動できるのが気持ちよさそうでした。動力付きの乗り物は操作に失敗して勝手に動いてしまう恐怖感がありますが、自分の足なら安心感があるはずです。
工学・技術で「どんな人でも自力で暮らせるようになれたらいいな」と思っている私にはとても興味深い製品です。
寝たきりにならずに、自力で外を動き回る人が増える日も近い!?
(2012/3/20)